Knot MAGAZINE Vol.2
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森永卓郎[経済アナリスト] Knotのビジネスモデルに「日本の可能性を感じた」と、テレビでお馴染みの経済アナリスト・森永卓郎さん。「私は長野県が好きで、社会人になって最初に赴任したのも長野でした。昔、長野には時計の工場がたくさんあったんです。でも近年は、時計作りを止めてほかの業態に移ったり、ブランドだけ残して中身を輸入したりと、下火になりつつあります。なんだか日本のものづくりの火が消えていくようで寂しいですね。でもそんな時、メイド・イン・ジャパンで時計を作り始めたブランドが現れたと聞きました。それがKnotさんでした」 日本製であること、そしてもうひとつ、森永さんが注目した点があるそうです。「グローバル化の末に、日本のものづくりの多くは、格安で大量に発注する『低コスト・大ロット生産』と、高級品をわずかに作って希少価値を高める『高コスト・小ロット生産』に二極化しました。時計も同じですね。でもKnotさんが行ったのは、中間マージンを排してその分コストをかけていいものを作る『中コスト・中ロット生産』。今の日本にこの生産方法がスポっと抜け落ちていたんです。このモデルなら、時計以外のものづくりも復活できるのではと、本気で思っています」 そんな森永さんのMy favorite Knotは?「私は普段、テレビやラジオの生放送や大学の試験監督など、1秒を間違えると大変なことになる仕事をしているので、メインは自動で時刻を調整する電波時計を使っています。ですので、Knotさんの時計は主にオフの日に使っていますね。それでも職業柄、文字盤が見やすい時計を選んでしまいがちですが(笑)。でも電波時計って、基本ダサいんですよ。Knotさんには今後ぜひ、カッコいい電波時計を作ってもらいたいです(笑)」森永卓郎/日本専売公社、日本経済研究センター、三和総合研究所(現:三菱東京UFJリサーチ&コンサルティング)の主席研究員を経て、現在は獨協大学教授。専門分野はマクロ経済学、計量経済学、労働経済、教育計画。ミニカーほか、様々なコレクターとしても有名。「森永卓郎オフィシャルサイト」(http://morinaga-takuro.com/)。森永さんの近著などを知ることができます森永さんのお気に入りは文字盤の見やすいクロノグラフ。ストラップは、冬は皮を、汗をかきやすい夏はメッシュタイプを使っているそう。(左)時計:AC-39SVWH ストラップ:NM-18NYSV (右)ストラップ:MS-18SVSVMyfavorite Knot「日本のものづくりに、ひとつの可能性を示しました」6

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