「メイド・イン・ジャパン」「カスタムオーダー」「プライスバリュー」―― Knotが掲げる、シンプルな3つのメッセージ。これが、日本のみならず海外からも共感を集めて、創業以来瞬く間に日本時計界の新鋭として注目されることになった。はたして、どのようにブランドが誕生したのか。発想の源泉は何なのだろうか。 Knot の遠藤弘満社長と、ブランドのマインドに共感する服飾ジャーナリストの山本晃弘によるクロストーク。山本 Knotの掲げるコンセプトは、いままでありそうで、誰もやってきませんでした。私も最初、驚きましたよ。こんなことができるのかって。「腕時計の民主化」のようなことが、発想の出発点なんでしょうか。遠藤 中国で生産を依頼したら、どんなメーカーでも時計を作れてしまう時代。差別化のポイントは見た目だけになってしまいます。山本 確かに。コストダウンの発想だけではいいクオリティのものはできませんよね。遠藤 そこで、無駄を整理して、適正価格でいい時計を提供しなければ、と思ったのです。山本 3つのコンセプトが本当に明快。ユー株式会社Knot代表取締役遠藤弘満通信販売のバイヤーを経て、世界から集めた数々の腕時計ブランドを日本でヒットさせる。2014年、クラウドファンディングを通じてKnotを起業。吉祥寺本店、表参道店など、現在国内11店舗、海外6店舗を展開。Cross Talk時計の選択肢をもっと自由に――。それがKnotのアイデンティティ遠藤弘満 山本晃弘モノづくりに大事なのは“コンセプトファースト”株式会社Knot 代表取締役服飾ジャーナリストHiromitsu EndoKnot STYLE BOOK06
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